ふたつと 同じ
名前はない、空よ。

同じ顔や同じ模様や、色がなく。

今さっき ここを去った君のことは、
いつかまた 思い出すことは 出来ないだろう、でも

 ひとつだけの君と あの日出会えたことを
 わたしはずっと忘れないでしょう。

こんなに美しく 気高く けわしく
わたしの心を 切り経っていく 君に
言葉をかけることが出来ないでいるよ。

あんなに素晴らしい景色と君を、
一緒に失くしてしまったと 泣いていたけど。

いつか まっさらな 君は、
わたしの思い出や 記憶の片隅 つっついて、
みつからないのを 確認してから、そっと

息を呑み まぶしそうに傾いて
乾いたわたしの ひたいの上に、
たった一度の、再会を
声に出して、降り注いでくれるんだね。

毎日 約束した明日 
昨日と違って きれいなのに
私は 気がつけずに
君につらく当たっていたのかな。

風や音が やんでも 吹いても
君の あの声は届くでしょう。

新しい朝明けには
私の好きな 君の あの心のこと
私は 連れて 歩いていくんでしょう。

一秒と待たない 君は
誰よりも あこがれた 
強く しなやかに 憧れた

生きて 試したすべてのことを
誇りに 刻んでいくのでしょう。

君の隣に 位置を占めては
すぐに姿を 変えてしまうけど


自由自在に わたしをみつけて
すっくと そばに 佇んでいるんでしょう。


今 雲に透き通る光り
わたしのみつけた
あのときの 君のかけら。

今 月を乗せた舟は
わたしと出会った
あの夜の 君の旅。

また 再び 新しい 朝明けには
一番最初の 君の心に、と、ど、け、、、。
君とわたしの 夢はもどる と 声になって、、、。


〜 イメージ「ツイスター 〜The Darkside of Nature〜」より〜

          〜 photo by "an" , thanks 〜
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