重い帳が上がる時
心 拠り所もなく

わけもなく怖いの
怖くて仕方ないの

重い帳を下ろして
心 閉じ込めていた

一人でも安心だった
弱い独りでよかった

今はとても怖いの
怖くて仕方ないの

自分でこじ開ける
重い鎖で縛られた

扉を想い起こす時
流れる涙の訳を

流した涙の数を
今この時に想う時

生きて来たことの
重さに潰されそう

哀れみ泣いている
時間はもう要らない

心を決めたその数だけ
今この時に想い起こす

拭うこの手は私の手

呼び叫べるものならば

一度だけ許してもらう

貴方の名前を




















by   metoe ruri  2021/ 09/ 27/