賢者のふりとしてみた
振る舞いが揺りおこす

憤りをどこに向けても
より強く縛られる怯え

わたしは出て行きたい
この世界枠を破って

反応を待っていたけれど
それはわがままな願いだとわかった

天国をどこに決めても
より強く引き戻される慣習

わたしはまた決めそこなう
あの事件を繰り返す

反芻を渋っていたけれど
それだけじゃ変われないもどかしさ

わたしは出て行きたい
この世界殻を脱いで

君の登場待つだけの狭い
それは心細く埋まらないのだと

反応を呼び起こすためなら
産声を振り絞ってみよう

平手打ちをくらいそうな
それはわがままな願いなのだろうか

無視され放置される
そしてもっと寂しい願いなのだろうか

求めているものと対になる
磁力に負ける弱さを携えて

求めているものと対になる
それはもっと求めているもの

意識しなければ通りすがる
そして誰よりも自分でわかる

合わせ鏡を裏返す心の動き

切り札のカードを混ぜて切る


ゲームはとっくに降りたのだから

ゲームはとっくに

待ち合わせを待っている

ああ待ち遠しいもったいない

時間だけが過ぎていくけど

時間だけが私を解放する

選び取った過ちだとしても

許して

許して この一瞬だけ

この一瞬だけ

やり損ねたらまたやり直す

許されるのは わたしから

君が許せない わたしから

許せるのは わたしだから




















by   metoeruri  2014 / 06/ 09/