全てわかっていた本当に

この星のこと自分のこと

それは悲しみと嘆きで出来ていた

鎧を胸に巻いたまま

抱かれてしっくり来なかった

重過ぎた一人で取り扱うには

太陽を浴びていながら凍えていた

誰のことも考えていた



わからないでいい本当は

いい事も悪い事も制裁せず

息を感じて膨らんだ

触れられて穴が開いていく

求める頼りでかすかに充満し

眩しさは手でかざして注がれる

目をみはって自分のこれを


考えていた誰のことも

でも自分のことを想っていた

今

目をみはって今の自分を

抱きすくめて愛おしく

手は広げるために伸びる

そしてわたしのものにするために

この世界のこと 自分のものに

差し出してくれる あなたのものに


打ち破って 巻かれろ

飛び込んで 高く近く

なすがまま あなたとともに

打ち破って 裂かれよ

どうなっても どう行っても

在るがまま あなたが居るなら


















by   metoeruri  2014 / 06/ 02/