廻り創めたホールに針を落とす

嫌気に刺されて来た平凡な日々

この星のことと弁護する宇宙で

その片隅に目映く輝く焦点を

奏でる君の指の間に間に わたし


回り始めたレコードに心が弓ぐ


焦って転び 止めていた血流が

今は細波を避けて対流に乗る

この海だから漕ぎ出つ大船は

ここに震え渋る勇気の背を押して

語り部君の声の間に間に わたし



待っていた心細さまでも歌にして

立ち向かう勇気の向きを指して

望んでいる熱ささえも歌にして

流れるままに願いを架ける わたし


温度を問われない自由の海まで来て

初めてわかる 問われないということを

抱かれてわかる

わたし












by   metoeruri  2014 / 02/ 26/