近づく春は今は苦い 不意に立ち入る日和に 柔らかに陽を受けた 引き出しを開けかける 想い出の重さだったのかな 頼り切れない性格のせい 甘やかし溶いてくれる計らい 頑なな逃げ腰を摩る温もり 頑なさから飛び散れるなら 僕は胸に飛び込んでみたかった 僕が選んだ君の花になりたかった ぶつかるんだった ためらったけれど ぶつかってたら 泣けるんだった ひるんだけれど ぶつかるんだった ・・・・・・・・・・・・・・ 初めから目を伏せていた 君はあまりにまぶしかったから 僕の手で届くものと扱えなくて ずっと長い帰り道を歩いて来た ずっとしぼんだ背中が寂しいかった 都会の街のネオンはやかましい 憂えば気持ちを枯らしていく灯り まごころの居どころ あきらめてはいない あきらめてはいけない 弱さと強さを変える時 掴むんだった ひるんだけれど 僕は胸に飛び込むんだった 僕が選んだ君の花になるんだった 渋々 差し掛かった坂上に立ち うねり出した波の音のように 未だただ広い海に溺れ着く ラブストーリーの気分 しくじった青春の匂いを放つ 尖った涙の化石 拾い集める ラブストーリーの気分 気が分かれて また気が別れていく 僕の君と君の僕とが ちぐはぐに失わされて またいつ出会えるのかわからない わからない 街角の ラブストーリーの気分