君の点から歩き出した軌道が
僕の空には新星座を描くよ

流星は願いたちを背負うから
一緒には眺められないよ

裏側を旅して姿を見せた僕は
君の瞳に惑星の輪郭を知らすよ

太陽は億年先に燃え消えるから
月は心を配り染み垂れてくよ

暗闇をあまねく照らしたいから

二番星をみつけて喜ぶ君は
とうに光り伝う僕を振り払う

君の明日まで旅を決めた軌道は
僕の傘では予測不可能不確かだ

群星は一度だけ現れるのだから

万華鏡の切り紙のように
君と僕とは抱きしめ合えないよ

どんな輝き手にするの
気の遠くなる長い旅の留守の間に

どの夜にまたたくの
約束を繋げ絡み曲がりくねる僕を忘れて












 by   mito-rino  2011 / 10/ 29 /