見え隠れする尖った塔
駆け始めるには浅い呼吸

確かめたい
あの湖水に映った空の本当の色

ゆるやかに立ち上がりたい
ひたむきな面持ちを正して

ひそやかに燃え起ちたい
変わらない旅発ちを持して

擁きたい
低く垂れた美しい木立ちの狭間で

答えを繰れない黙ったままの光線
暮れるにはまだ早い弓なりの


坂道














 by   mito-rino  2011 / 10/ 28 /