ありふれた風に吹かれる
コートの裾を締め合わす

言わずにここに居よう

橋の欄干が冷えて来る
ゆるいカーブを乗り降りて

交わさずに居よう

木枯らしは寄せ集める
明日に繋げる羽根音を

静かに立てる落葉を
踏みしめたら行こう

続くために暮れる
芽吹くために
今日も明日に

語らずとも

僕は君の手を握る









 by   mito-rino  2011 / 09/ 27 /