回る綿菓子にからまっているよう
丸い君をつかまえるには

かすみがかった瞳
梳かし終わった髪

穴ぼこだらけのトレーナーを羽織る
僕の震えを温めるには

間違わない口びる
淡く下を向く微笑み

交わせないのに流れている
愛情

届かないのに伝わってくる
切なさ


書き続けていると窓が欠けていくよう
次の言葉を並べるには

足らなくても満ちては引いていく

海ならば広さと青さにゆだねよう

僕たちは

さざ波と

さざ波

つなげよう

いいだろ





 by   mito-rino  2011 / 08/ 25/