慣れない夜を越える朝には、
あなたと続いている空に頼る。

見過ごせない癖が圧し掛かる、
私を切り裂く態度が分かつ。

救いのない夜をやり過ごすには、
床に座って冷えた身体を震わす。


裏声で語らい始めた歌なのに、
メロディが熱を帯びて終わらない。


ああ、息を止めてみつめられてみたい、
解き放たれた成熟に逆らって。

所有されたくないわたし、
自由にさせておくあなたに、

息を止めて抱きすくめられたい、

詰まりきった胸をぶつけられたい、

切なさも愛おしさにも敵わない、


所有されてしまったわたし、
自由に愛して気にも留めない、

あなたの思いに従えられない、

あなただけのものになりたくない、

あなただけのものなら、ごめんなさい。






 by   mito-rino  2011 / 03/ 09/