あなたの指が動いて
わたしは目覚める

幾度も喧嘩しては
泣き合った車の中

曇りガラスから覗く

月が裏側に欠けて
背中を手探り出す

ハローグッドバイハロー
とても置けなかった距離

闇雲に求めたのは
あなたが初めての人

何度も塞ぎ込んで
サスペンスに疑った

雑音が靴音に変わる


あなたはドアを叩き
わたしのハートが震える

あなたが小石を投げて
わたしの窓が破ける

戸惑った顔がとぼけて
わたしは笑い始める

ステイグッドナイトステイ
一度に壊れてしまったから

元に戻る気持ちまでは

あなたとならどこまでも

What a Blinding Night





 by   mito-rino  2011 / 02/ 21/