滑らかな温風に研ぎ交わされ
凋みゆく心動を寄せ合う僕たち

何も買いたい物がない街角
何の新鮮な出来事のない一日

無言行ではやりきれない
だけど言葉は信じられない

君は儚く切ないと思う
僕は豊かに美しいと思う

同じ夕暮れに佇んでいよう

ビル影に熔け落ちていく

同じ鉄橋に腕掛けていよう

目を反らしても咎めない
だから情熱は燃え続いてく

君は柔らかく受け入れる
僕は力強く心を堅める

階段に街燈が静かに灯る

僕は声をかけて忘れない
君は背中で斜めに揺らぐ

浮き架かった陽炎をまたぐ

夜はまともに教えていく
消えた虹跡を刻んでいく

産まれた愛情が

流れていく

再びと会えない

新しい













 by   metoeruri  2012 / 05/ 07 /