オクターブの端欠ける鐶


オクターブの目配せを止める
瑛国の島咲く旋律の庭の園

緩やかに曲がり君を避けた
夕刻の紙梳く水蓮の片の岸

粘り強くかじかんだ
手の平と平を擦り合わせる

滑り込んだ雨を止め
胸に胸を燃え尽き合わす

せめぎ合った災いの種
ふさぎ混んだ間長居の夢

一息で吹き飛ばすしゃぼんは


丸く丸く磨がれるままに

消える

甘く甘く刻まれるままに

失くなる

わたしたちの中に


オクターブの橋架かる環


You receive the keys of my










 by   mito-rino  2011 / 12/ 16 /