君の身震い一つ冬が壊れる
僕の締めた栓引き剥がす温風

当たり障りない交差車線に停車され
僕はUターンのハンドルを留め握る

高値を上げる僕の判断が鈍っているのか

誰にも譲れない特等席に腰掛け続ける

罰が降り下る

水たまりをあまねく探し
濡れないよう君だけを守り

縛りつけた僕が悪かった
拒絶されないための後悔

一度もなかった過ちには
受け入れて欲しかった君に


偏れないイントロデュースだけが流れ続ける

罪が被さり巻く

選れた傘をあまねく差し
洩れないよう君のことを守り

断りつけた僕が悪かった
明かさないためだけの秘匿

一度としてなかった嘘には
受け入れて欲しかった君に


僕の身じろぎ一つ冬が壊れる
君の占めた海面に焼きつれる熱風

当たり障りない交差車線に停められて
僕はUターンのハンドルを切りあぐねる

切りあぐねる









 by   mito-rino  2011 / 12/ 08 /