マグノリアの花たち | |
Steel Magnolias 〜 1989年 アメリカ 〜 | 出演:サリー・フィールド、ドリー・パートン、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキス、ダリル・ハンナ、ジュリア・ロバーツ、トム・スケリット、サム・シェパード ほか |
監督:ハーバート・ロス 脚本:ロバート・ハーリング 音楽:ジョルジュ・ドルリュー |
*ひと言* *フィ〜リング* ライフ ゴーズ・オン |
最近引越ししてきたばかりの女性アネルが、職に就くため町を訪れたのはシェルビーの結婚式の当日。美容院で働き始めたその日から、その母の髪のセットをまかせられおお忙し・・・ | |
click on
|
マグノリア | |
Magnolia 〜 1999年 アメリカ 〜 |
出演:トム・クルーズ、ジェイソン・ロバーズ ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマン ジョン・C・ライリー、メローラ・ウォルタース メリンダ・ディロン、フィリップ・ベイカー・ホール ジェレミー・ブラックマン、ウィリアム・H・メイシー ほか |
監督:ポール・トーマス・アンダーソン 脚本:ポール・トーマス・アンダーソン 撮影:ロバート・エルスウィット |
*ひと言* *フィ〜リング* いっそ あきらめないで |
死の床につく老人がいる、その傍らに看護人、そして若い妻。部屋にはテレビがあり、人気の長寿クイズ番組が放映されている、その司会者である父親とその父を避ける娘、その娘の部屋を訪ねたパトロール中の警官、その番組に出演中の天才少年と少年の父親、昔、番組に出演していた今はさえない中年男、その番組のプロデューサーが、まさにその老人だった。そして彼には音信不通の息子がいた、、、彼もまた、、、。 ベルリン映画祭(2000年)第50回 作品賞(金熊賞) ゴールデングローブ賞(1999年)第57回 助演男優賞(トム・クルーズ) | |
click on
その1
|
レインマン | |
RAIN MAN 〜 1988年 アメリカ 〜 |
出演:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ ヴァレリア・ゴリノ、ボニー・ハント ジェリー・モレン ほか |
製作総指揮:ピーター・グーバー 監督:バリー・レビンソン 脚本:ロナルド バス 、バリー・モロー 撮影:ジョン・シール |
*ひと言* *フィ〜リング* チャーリー |
尊大で他人を信じず、自由奔放に生きてきた若者チャーリーは、疎遠にしていたが父の訃報で久しぶりに帰省。そこで、全財産の相続人となった自閉症の兄の存在を初めて知ることとなる、、、。 アカデミー賞(1988年)第61回 作品賞 、監督賞(バリー・レビンソン)、脚本賞 主演男優賞(ダスティン・ホフマン) ベルリン映画祭(1989年)第39回 作品賞(金熊賞) ゴールデングローブ賞(1988年)第46回 作品賞(ドラマ部門)、主演男優賞(ダスティン・ホフマン) | |
click on
ここで新たにD・ホフマンの演技について記することはないだろう。 |
クレイマー・クレイマー | |
KRAMER VS.KRAMER 〜 1979年 アメリカ 〜 | 出演:ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ ほか |
監督:ロバート・ベントン 脚本:ロバート・ベントン |
*ひと言* *フィ〜リング* 手書きの 雲の絵 |
仕事第一の男が、昇進を約束されためでたいその当日帰宅すると、妻が荷物をまとめていた。「あなたと別れる」と言い残して妻は、荷物も持たずに家を出て行く。幼い息子を残し、、、。残された男は、妻はすぐもどって来ると深刻にもならずにいたが、やがて幾日か過ぎ、あたりまえのように、幼い息子の世話に振り回され仕事に支障もでてくるが仕方がない。ようやく子育てに楽しみを見出し息子との間に親子の絆が生まれ出した頃、突然連絡を寄越した妻は、息子を引き取りたいと言う、、、。 アカデミー賞作品賞他全5部門受賞の大ヒット作。女性の自立・離婚・家事と育児・家族愛の面から、浮き彫りになった当時のアメリカの社会問題を、シリアスに、またユーモラスに描く傑作ドラマ。ダスティン・ホフマンの出征作・代表作となった。 アカデミー賞(1979年)第52回 作品賞、監督賞(ロバート・ベントン)、脚色賞、主演男優賞(ダスティン・ホフマン)、助演女優賞(メリル・ストリープ) ゴールデングローブ賞(1979年)第37回 作品賞(ドラマ部門)、主演男優賞(ダスティン・ホフマン)、助演女優賞(メリル・ストリープ) | |
click on
「卒業」はあまりもう一度観ようと思わないんだけど、ダスティン・ホフマンが大好きになった頃のこの作品は、時々また観たくなるのである。 |
セントラル・ステーション | |
CENTRAL DO BRASIL 〜1998年 〜 ブラジル 〜 |
出演:フェルナンダ・モンテネグロ 、マリリア・ペーラ ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ 、ソイア・リラ ステラ・フレイタス ほか |
監督:ヴァルテル・サレス 脚本:ジョアン・エマヌエル・カルネイロ 、マルコス・ベルンステイン 音楽:アントニオ・ピント 、ジャキス・モレレンバウム |
*ひと言* *フィ〜リング* ドーラの 手紙 |
ベルリン映画祭(1998年)作品賞(金熊賞) 女優賞(フェルナンダ・モンテネグロ) ゴールデングローブ賞(1998年)第56回 外国語映画賞 | |
初めて観た、ブラジル映画なのである。 ドーラは、駅の構内で手紙の代筆をしていた。家族・恋人など思いを込めた他人の手紙を、友人とのぞき読みし、破いて捨てる、という悪質なことをしていて孤独な生活だった。あるとき、何度か代筆を頼みにやって来た母子、行方不明の夫(父親)あてへの手紙を、いつも通り破き捨てたが、その母親が事故で死んでしまう。母を亡くした少年ジョズエを駅の片隅にみつけたドーラは、いつしか世話を焼いていき、父親探しの旅に付き合うこととなる。 | |
click on
母親が残した夫宛の手紙だけを頼りに始まった交流は、長い旅への始まりだった。 |
ボーイズ・ドント・クライ | |
Boys Don't Cry 〜 1999年 アメリカ 〜 | 出演:ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー ほか |
監督:キンバリー・ピアース 脚本:キンバリー・ピアース |
*ひと言* *フィ〜リング* 深い傷に 現実が塩を塗る |
ネブラスカ州フォールズ・シティに流れて来た青年ブランドン。地元リンカーンで裁判を控えていたが、見知らぬ土地のこのコミュニティにいつしか溶け込み、仲間の1人、ラナと恋に落ちる。だがブランドンには深刻な秘密があり、その悩みを誰にも打ち明けずにいた。彼は現実には女性である性に違和感を覚え、男性として生きる道を選んだ"性同一障害"を持っていた。やがてその秘密が明らかになった瞬間、悲劇が起こる。 93年、ネブラスカ州で実際に起こった女性2人が殺害された事件。主演のヒラリー・スワンクは、徹底した役作りで見事に「男として生きた女性」ティーナ・ブランドンを体現。アカデミー賞主演女優賞をはじめ、数多くの栄冠に輝いた。 アカデミー賞(1999年)第72回 主演女優賞(ヒラリー・スワンク) ゴールデングローブ賞(1999年)第57回 主演女優賞(ヒラリー・スワンク) 全米批評家協会賞(1999年)第34回 助演女優賞(クロエ・セヴィニー) | |
click on
ヒラリー・スワンクは、彼女自身もネブラスカ州出身である。 |
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル | |
The Life of David Gale 〜 2003年 アメリカ 〜 |
出演:ケビン・スペイシー ケイト・ウィンスレット ローラ・リニー ガブリエル・マン 、ローナ・ミトラ マット・クレイヴン 、レオン リッピー ほか |
監督:アラン・パーカー 製作:アラン・パーカー 、ニコラス・ケイジ |
*ひと言* *フィ〜リング* 命を かける |
大学教授として働く傍ら、死刑反対運動の活動家であったゲイルは、女子学生にレイプの罪を着せられるだけでなく、同じ運動家で親しかった女性、コンスタンスの殺害の疑いをかけられ、自ら死刑宣告を受けることになった。執行の3日前から、彼に面会に指名されて来た、女性記者ビッツィーは、金網越しに事件の経緯を話しすゲイルの姿にその事件を辿りつつ、そして、時を同じくしてゲイルの無罪を裏付ける証拠ビデオを何ものかに部屋に置かれて発見する。 | |
click on
わたしのごひいき監督アラン・パーカー。 |
あなたのために | |
Where the Heart Is 〜 2000年 アメリカ 〜 |
出演:ナタリー・ポートマン、ジェームズ・フレイン、アシュレイ・ジャド ストッカード・チャニング、ジョーン・キューザック サリー・フィールド、キース・デビッド 、ディラン・ブルーノ ほか |
監督:マット・ウィリアムズ | *ひと言* *フィ〜リング* しなやかな 嘘と本音 |
妊娠中のノヴァリーは、恋人とカリフォルニアに向かう途中、立ち寄ったスーパー“ウォルマート”に置き去りにされてしまい、行くあてどもなく、そのスーパーでこっそり生活を続けていた。ある嵐の夜、とうとう産気づき、気がつくと一躍有名人となったしまっていたノヴァリーは、図書館で出会い、彼女の出産を手伝ったフォーニィや、トチノキをくれたシスターら、彼女を温かく受け入れてくれた人々に囲まれ、いつしか母として女性として、新しい自分を見出していく。 | |
click on
〜実は、偶然にも、以前この作品の原作を文庫本で読んでいた。〜 |
アバウト・シュミット | |
ABOUT SCHMIDT 〜 2002年 アメリカ 〜 |
出演:ジャック・ニコルソン 、キャシー・ベイツ ダーモット・マロニー 、ホープ・デイヴィス ほか |
監督:アレクサンダー・ペイン 脚本:アレクサンダー・ペイン |
*ひと言* *フィ〜リング* 奥底の 怒り・怖れ |
真面目一筋に勤め上げ、定年退職して生命保険会社をあとにした、66歳のシュミット。若い頃の起業するという夢は果たせなかったものの、自分なりに築いてきた生活に満足していた(様子だった)。しかし退職後、することと言えば、月々22ドルの募金をし、アフリカの子供へ手紙を書くこと。そんなある日、妻のヘレンが急死し、妻の遺品から、友人からのラブレターをみつけたり、デンバーで暮らす娘のジーニーは、パッとしない男との結婚の準備で忙しく、葬儀が終わるとさっさと帰ってしまう。面白くないシュミットは、妻と買ったキャンピングカーで、娘に話をつけようと旅に出かけるが…。 | |
click on
ニコルソンの、表情の豊かさには、感服する。 |
めぐりあう時間たち | |
The Hours 〜 2003年 アメリカ 〜 |
出演:ニコール・キッドマン 、ジュリアン・ムーア 、メリル・ストリープ トニ・コレット 、クレア・デーンズ 、ジェフ・ダニエルズ ほか |
監督:スティーヴン・ダルドリー | *ひと言* *フィ〜リング* 生きること 女語り |
1923年、ロンドンを離れ、郊外の田舎町で、「ダロウェイ夫人」の執筆を進める、女流作家、ヴァージニア・ウルフ。 そして、約30年後の1951年。夫の誕生日を祝うために、息子と共にケーキを焼く妊婦のローラ・ブラウン。さらに50年後、2001年のニューヨーク。詩人でありエイズ患者の友人、リチャードのためにパーティを企画する編集者のクラリッサ。異なる時代を生きた3人の女性が、ヴァージニアの著書「ダロウェイ夫人」により結ばれてゆく・・・。 〜 精神を病みながら、ヴァージニアは「登場人物の誰かを死なせる」と、思いつくが、、、、〜。 | |
click on ヴァージニアの精神に深く、入りたいと思うが、三様の時代の、カットバックが早くて、のめり込めなかったのが残念。いずれの女性も、満足できない生活の中で、破滅か安泰かの迷いを生き延びている。他人によって、意味づけられる人生なのか、自分で決定できる人生なのか?この問いに、病んだヴァージニアが、いどみたかったのだろう。死ぬ登場人物に、生の暗示を、書きたかったウルフの人生が、破壊へと沈んで行く場面が、皮肉にも美しく見えた。 |
インディアン・ランナー | |
THE INDIAN RUNNER 〜 1991年 アメリカ 〜 |
出演:デビッド・モース、ヴィゴ・モーテンセン、サンディ・デニス、ヴァレリア・ゴリノ パトリシア・アークウェット、デニス・ホッパー、チャールズ・ブロンソン、ベニチオ・デル・トロ ほか |
製作指揮:トム・マウント 、スティーヴン・バノン 監督:ショーン・ペン 脚本:ショーン・ペン 撮影:アンソニー・リッチモンド |
*ひと言* *フィ〜リング* 怖れと 分ける血 |
60年代後半のアメリカ・ネブラスカ州で、好人物として育ち警官として働くジョーは、ある日、正当防衛で、若者を射殺したことに罪の意識を感じていた。そこへベトナム従軍から、粗野に育った弟が帰還し、一時は恋人と別の暮らしをしていたが、母と父のあい続く死をきっかけに、故郷に住み着き真面目に働きはじめたのだったが、、、。ベトナム戦争がもたらす若者への影と、兄弟・家族の絆のドラマ。
| |
click on
対照的な兄と弟は、ぶつかりつつも、故郷の農場への思いでつながっていたが、 |
マイ・ビューティフル・ジョー | |
BEAUTIFUL JOE 〜 2000年 アメリカ 〜 | 出演: シャロン・ストーン 、ビリー・コノリー 、イアン・ホルム 、ギル・ベロウズ ほか |
監督:スティーブン・メトカルフ | *ひと言* *フィ〜リング* 久々に 泣けたの |
ニューヨーク・ブロンクスに暮らすジョー、花屋で稼ぎ、平凡な暮らしも続くと思っていたら、妻の浮気が発覚、「あなたは退屈なの、冒険ってものがないのよ!」と離婚をされた上、頭痛の原因は脳腫瘍で、二ヶ月のうち手術が必要と宣告される。ひとりになったジョーは、な〜んとなく冒険をしようと旅に出た先で、馬券の穴場に当たり、それに目をつけたシングルマザーのハッシュにつかまったら、彼女のギャンブル好き・多額の借金の騒動に、巻き込まれてしまう。 | |
click on
なんとも、人のいいジョー。ハッシュの子供にも、すんなり打ち溶けるし、面倒見のいい”短所”には、彼の魅力が充分! |
ミルドレッド 〜 輝きの季節(とき) | |
UNHOOK THE STARS 〜 1996年 アメリカ 〜 |
出演: ジーナ・ローランズ 、マリサ・トメイ 、ジェラール・ドパルデュー ジェイク・ロイド 、モイラ・ケリー、 ほか |
製作:ルネ クレイマン 監督:ニック・カサベテス 脚本:ヘレン・コールドウェル 、ニック・カサベテス |
*ひと言* *フィ〜リング* 気品! 後ろ姿 |
夫をすでに亡くした老年の女性ミルドレッド。大学に行かずアルバイトもさぼった娘、アニーの代わりにみずから新聞配達をしている。そんな娘が、母への反抗がつのりボーイフレンドと家を出てしまうと、空虚な心を一人持て余していた。偶然、彼女が夫婦喧嘩を目撃した向いの若い主婦、モニカから、仕事で家を空ける間、幼い息子JJの世話を頼まれる・・・。 | |
click on
ジーナ・ローランズの魅力が溢れる秀逸なテーマ。平凡であり、平凡であるがゆえの、熟年女性の悩み・葛藤・そして、隣人万人への細かな愛情が散りばめられたその内面が、観ていて静かに浸透してくる。 |
チョコレート | |
MONSTER'S BALL 〜 2001年 アメリカ 〜 | 出演:ハル・ベリー 、ビリー・ボブ・ソーントン 、ヒース・レジャー ほか |
監督: マーク・フォスター | *ひと言* *フィ〜リング* 男は与え 女は受け入れる |
黒人への差別感情が根深いアメリカ南部。人種差別主義にみずからも染まったハンクは、死刑執行看守として働く部下でもある息子・ソニーの、黒人の隣人との接触も面白くない。理解のない息子への仕打ちはひどく、とうとう息子は、ハンクの目の前で自殺。ある夜、偶然、ひき逃げの被害に遭った親子を、通りかかったハンクが病院へ運ぶが、母親レティシアを残し、息子はそのまま死んでしまう。事故をきっかけに、いつしかレストランの常連客とウィトレスとなって、親しくなった二人だったが、くしくも、彼女の夫とは、ハンクが執行に臨んだ、死刑囚、その黒人だった。 | |
click on
結論から言わしてもらえば、「男とは、許しを乞い、償い、与えるだけの存在であり、女は、許しを与え、みずからを差し出し、全てを”受け入れる”存在であろう」ということ。 |
いとこのビニー | |
MY COUSIN VINNY 〜1992年 アメリカ 〜 |
出演:ジョー・ペシ マリサ・トメイ ラルフ・マッチオ ミッチェル ウィットフィールド フレッド グウィン ほか |
製作:ポール・シフ 、デイル・ローナー 監督:ジョナサン・リン 脚本:デイル・ローナー 撮影:ピーター・デミング 音楽:ランディ・エデルマン |
*ひと言* *フィ〜リング* ボロ着の 正装 |
アカデミー賞(1992年)第65回 助演女優賞(マリサ・トメイ) | |
うっかり万引きに気がついたドライブ中のふたりが、同じ店で起こった店員殺人容疑で、不案内のアラバマ州で逮捕されてしまう。そこで弁護士を探したら、いとこのビニーという存在が。しかし、彼は、ニューヨーク州出の法廷に出たこともない、なりたてほやほやの新米弁護士だった。 | |
click on カツラ姿のジョー・ペシ。うっかり寝坊して、恋人マリサ・トメイが用意したスーツで、法廷に遅刻登場したその姿で爆笑。マリサ演じる彼女の「私に何かできることない?」という、けなげな愛情がキュート。女優賞はうなづけます。トンチンカンな、判事とのやりとりもケッサク。しみじみ笑える、コメディの佳作です。 |
シー・オブ・ラブ | |
SEA OF LOVE 〜1989年 アメリカ 〜 |
出演:アル・パチーノ エレン・バーキン ジョン・グッドマン マイケル・ルーカー サミュエル・L.ジャクソン ほか |
脚本:リチャード・プライス 監督:ハロルド・ベッカー |
*ひと言* *フィ〜リング* 刑事の 目つき |
ニューヨークで20年のベテラン刑事フランクは、同僚刑事の元に走った妻と別れ、荒れ放題の生活を送っていた。男性が全裸で射殺される事件が続発、新聞広告を利用し、女性と思われる犯人を挙げようとする捜査の中、フランクは容疑になった一人のヘレンと知り合い、彼女への疑いを振り切れないまま、恋に落ちる。 | |
click on シー・オブ・ラブの音楽が流れる中、孤独な刑事は、惚れてしまった女の容疑を晴らそうとしたり、不安になったり、かなり不安定。アル・パチーノの目つきが、少し恐いくらいだった。エレン・バーキンをじっくり観たのは初めてだが、なかなか。 |
マン・オン・ザ・ムーン | |
MAN ON THE MOON 〜1999年 アメリカ 〜 |
出演:ジム・キャリー ダニー・デヴィート コートニー・ラヴ ピーター・ボナーズ ポール・ジアマッティ ほか |
監督:ミロス・フォアマン 脚本:スコット・アレキサンダー 、ラリー・カラゼウスキー 撮影:アナスタス・ミチョス |
*ひと言* *フィ〜リング* 無邪気な 天才 |
ベルリン映画祭(2000年)第50回 監督賞(ミロス・フォアマン) ゴールデングローブ賞(1999年)第57回 主演男優賞(ジム・キャリー) | |
ジム・キャリーが35歳で他界した実在の「コメディアン」アンディ・カフマンを熱演。カフマンは、斬新な芸と、真に迫ったリアルな表現で、今なお謎に包まれている人物という。 | |
click on マネージャー役のデビートが「変わってるか〜天才か」とつぶやいたのは、わかる。無邪気に自分自身が楽しめる笑いを追及し、「僕は、コメディアンじゃない、誰もしたことがない自分の芸をしたいんだ」という言葉には、ドッキリ。レコードを横に「間」をうまく使った唄の芸をする、イキイキとした彼が、やがて我流を通そうとしながら過激になり、病いに冒されてもなお、我が道を行くことに前向きでいる姿には、(泣)オリジナリティというものの素晴らしさを教えてくれた。 |
眺めのいい部屋 | |
A ROOM WITH A VIEW 〜1986年 イギリス 〜 |
出演:ヘレナ・ボナム・カーター マギー・スミス ジュリアン・サンズ ダニエル・デイ=ルイス ほか |
製作:イスマイル・マーチャント 、ジェームズ・アイヴォリー 監督:ジェームズ・アイヴォリー 原作者:E.M.フォレスト 脚本:ルース・プラバー・ジャブバーラ 撮影:トニー・ピアース・ロバーツ 音楽:リチャード・ロビンズ |
*ひと言* *フィ〜リング* 野性と ピアノ |
アカデミー賞(1986年)第59回 脚色賞 ゴールデングローブ賞(1986年)第44回 助演女優賞(マギー・スミス) | |
20世紀初頭。イギリス良家の令嬢が、旅先のフィレンツェで出会った青年。帰国した彼女は、他の男性と婚約、そうした時、偶然のいたずらに、近所にあの青年と父が越してくる。暗い表情の奥にどこか情熱を秘めた彼に、ひかれている自分を隠そうと無邪気に嘘をつく。 | |
click on ジュリアン・サンズの魅力、ダニエル・D・ルイスのやせっぽちな男の引き様。ヘレナの弾くピアノの旋律と、彼女の性格を見出したかのような青年の父親の自由進歩的なふるまい。ラストの「眺めのいい」場所へのストーリー展開は静かながら、どこかたくましい。美しいイタリアの街並みも素晴らしい。 |
グッバイ・ラバー | |
GOODBYE LOVER 〜1998年 アメリカ 〜 |
出演:パトリシア・アークエット、ダーモット・マルロニー メアリー・ルイーズ・パーカー、エレン・デジュネレス ドン・ジョンソン、ヴィンセント・ギャロ ほか |
監督:ローランド・ジョフィ | *ひと言* *フィ〜リング* 偽善を 捨てる |
不動産のブローカー、サンドラの浮気相手は、夫ジェイクの兄ベン。しかし、それはベンの巨額の保険金を手に入れる為、夫と仕組んだ偽りの罠だった。ジェイクも酒に溺れるふりをしつつ機会を狙っていた、ある日遂にベンを事故死に見せかけ殺害するが、影には思いもしない誤算が隠されていた。すべての人に潜む欲望を題材にした作品。 | |
click on 秘書の影が、先に目を引いた。が、騙し合いの果て、偽善を取り払った欲望に従って行動した女二人が、最後には巨額の現金を手に入れる。 刑事役の彼女は「ウーマン・ラブ・ウーマン」でシャロン・Sと共演した人。 男をたぶらかし、騙すだけでなく、男よりももっと必要な「高額現金」を選ぶことに、「生きがい」「人生の目的」「自信」というレリックを当てはめた、これは、いわゆる、誰もに存在している、欲求のままに行動する結果への、危機感も恐怖も取っ払い、実行した、実際にあるかもしれない「架空」の女たちの物語ですね。本音で言えば、後味は、「サッパリ」していたわ。皆さんはどうですか、怖いけど、見てみたい奥底の本能をのぞいてみたら。 |
ミッション・トゥ・マーズ | |
MISSION TO MARS 〜 2000年 アメリカ 〜 | 出演: ゲイリー・シニーズ 、ティム・ロビンス 、ドン・チードル ほか |
監督: ブライアン・デ・パルマ | *ひと言* *フィ〜リング* 人類の 祖先の? |
2020年。4人の乗組員を乗せたマーズ1号は6ヶ月かけて火星に到着し、だが5ヶ月後に火星で異変が発生!!乗組員3人が死亡。唯一の生存者ルークから謎の交信を受けたNASAは、早速マーズ2号での救助ミッションを開始。乗組員は熟練のジム、ウッディと妻テリー、そして若手のフィル。危険な旅の末に、火星へたどり着いた一行が目にしたものは…? 独特の映像テクニックを持つ鬼才 ブライアン・デ・パルマ監督が、今度は宇宙に挑戦。 | |
click on 観たのは二度目。現実には、火星にはすでに着陸を果たしたNASAの協力があってのリアルな一面、(作成当時は計画も完成していたのであろう)、宇宙人というと、誰もが頭にイメージしてた、あの「火星人」が、胴体があって、その上に頭があって、顔の中の目から涙を見せたりするの!(笑)〜だからスペース・オペラと言えばそうなのだけど〜ファンタジーな一面を素直に楽しめた。ふ〜んなんて、ちょっと宇宙天文学を勉強したくもなった。ティムさんと、ゲーリーさんの役どころのキャスティングは、よかったのか?な?(訓練してるんだから、距離と時間を迅速に判断してもっと、早く、ロープを撃って!いたら・・・・って思ったのは、わたしだけ?) ファンタジーを遠ざけてしまうタイプの方には、しらける作品なのかも、あなたはどう? |