叶えられない現実だけがうず高く
背中をその山にもたれかけわたしは

いつか崩れてくれた壁の向こうに
待ちくたびれたあなたが一人で
立っていてくれていると信じている

代わりのない現実だけが重みをかけ
祈りをその夢の奥に隠してわたしは

いつか開いてくれたドアの向こうに
待ちくたびれたあなたが一人で
立っていてくれていると信じて

限りない泉から湧く涙
溢れても涸れてしまわない

待ち望む暖かい腕の中
愛しくても切なく滲む

叶えられない現実だけがうず高く
背中をその壁にもたれかけわたしは

いつか崩れてくれた道の向こうに
待ちくたびれたあなたが一人で
立っていてくれていると信じている





























by   metoe ruri  2022/ 01/ 30/