突き動かされるものがない

別れと出会いが弾き合って

この幻想が壊れるのが怖くて

現実の殻を被ったまま生きてる


後先のことは考えてなかった

失うものなんて持っていなかった

思いもよらない事で張り切っていた

二人きりになれたのは夕方の公園


今はもう見る影もないビル街の隅

転げるように踊りながら通った道

間に合わなかった最終電車の切符

息を止めたまま駆け上がった階段


真似のできない流行り歌が流れる

どうしても分からない未来のこと

この幻想が壊れてしまうのが怖くて

現実の殻を被ったまま生きてる











































by   metoe ruri  2021/ 11/ 23/