23時の街

頂きが見えてくる
坂道のほんの一角

息を飲んで切らし
あと少しのひと辛抱

石畳の平な人通りは
起こりそうな何かを

待っている様子ね
蹴られた缶が転がる

こんなにたくさんの
星が居るのになぜ

君だけを待っているの

こんなにたくさんの
星が光る夜なのに

月だけはみつめているの












by   metoe ruri  2021/ 09/ 20/