軽く眼鏡をかけて見えるの

誰にも内緒は少し嬉しい事・・・



人は皆深い底から首を上げる

背けたくなるよな眩しさを求めて

探していたと分かった君と会え

また降りない旅に出る事を知る



苦しみ悲しみと分けられるとしても

また君を探す旅を生きるのだと思う

同じではなくともこのわたしの人生を

選んで来た最善のチャンスを越えた

峠道をまた嗅ぎ分け昇るのだろうと




君と激しさのまま恋した幻の時は

ついと逃げ去って行った君の姿を

追って倒れた坂道に立ちのぼらす

息すくんだ陽炎に燃え落ちた涙



通り雨に黒く染まるアスファルトが

放たれる熱さにまた乾き照り出す


誓い忘れないよう釘を刺す夏は

その日その日が拭い切られるから

天気に降られ振って見紛う情熱の虹

冷えてなお焦げ尽きぬ橋が渡る




願い叶えられるよう君想う夏は

あの日あの時を忘れられないよう

あの日あの時を忘れられない様



























by   metoeruri  2013 / 07/ 20 /