諦めていいのか いけないのか


答えはどこにもないのだとわかった

虚しさをどうして いけないのか


聴き撮れる音の数だけ

細胞が引きちぎられるのかな

響き分けられるのかな

拾い採れた感覚の幅で



流れていく様だけがあるのだとわかった

引き渡せる立場を降りたら


諦めるのがいいのか いけないのか

答えなど求めるものでないのだとだけ

答えが差し出されて


途方に暮れた日がそうして暮れていくのを

ただ眺めているでいいとだけ

頼りなさに代わる心細さ

どこまでたどってももう

不平の生じさせない面持ちだけ


差し向ける君



見上げ なかった と

月はずっと ここにあった












by   metoeruri  2013 / 06/ 24 /