君はそうとしか勝手のわからない様子で
肩を傾けながら
双子座の天秤によじ登る

掛けて待っていた私の物腰はたちまち
重力を失って
片側の皿から転び落ちる


まるで底のない宇宙に並んでいく


そう仕向けて来た誰か
慣れ親しんで来ただけ

暴くつもりなどないの
一人で持ち堪えていた

生まれ変わることなく
それは新しいとして信じていた

修復するものとしてではなく
怪我に当てがう魔法の手でもなく

慣れ親しんで来ただけ
一人で持ち堪えて来た

手離すのではなく
別れを告げるのでもなく

身がわりを探すのではなく
あるがままを壊すのでもなく

おし留めたかったのでもなく
諦め去る人を追いかけたのは



もう過去でもなく一部でもない

決して生まれ変われなくても
どうか新しいのだと信じていた


オイルの切れるサイクルもある

オイルを注してまた走り出せる

暗いうちから起き出した君は

待っていた私の立ち姿をみつける


眠れなかった夜が折り重なって

新しい朝の意味に空の名がつく

受け入れて

受け止めて


気づいた時がその時

解き放たれよう

また新しい明日を心待ちにして

Sometimes

No rules

I like that










 by   metoeruri  2012 / 09/ 19 /