現実に流れて行く景色

秋雨に揺れ始める空色

慣れて来なかったとわかる

予測できない虹の産声が

消えてはまた聞こえて来る

いいことの次は

いいことじゃないこと

そしていいこと

比べたくなかったとわかる

弧を描いて元の線に戻る

止んだと思ったら

降り始める

そしてまた止む

詰まった胸の栓を広げて

撒き上げたいと言う泉

雲ゆきにとらわれずに

いつか

飛び続けられる所まで

羽ばたきたいという翼

いつか

君のもとまで










 by   metoeruri  2012 / 09/ 08 /