みつめ射る矢が放たれる
破れかけていた夢に掴まれる

その強さは激しくはなく
そのやわらかさは儚くなく

投げ返す矢に射とめられる
現した輪郭が僕の形を囲いこむ

その鮮やかさは透明に光り
その思いやりは驕らずに美しい


挑まれるスタートに遅くはない
垂れた頭は容易くには折れない

この温度はあの日の情熱に等しく
このしなやかさに僕は受け入れられる

抱かれた感触のまま僕は君を包む
この頼りなさだけど僕は受け入れる

やるせなさは情熱をまた奮いたたす
駆け寄り出す感覚のまま僕は君を愛す









 by   mito-rino  2011 / 09/ 21 /