背中から気配させた夢が登場して

君の青空に通り雨を近づかせて

僕の流れ雲が青い竜巻に裂かれる


唐突な顔に驚く場面を想像しては

君は面影で声を涙に塗りつぶして

僕の現実が僕を鮮やかに取り巻く


あの線路の向こうまで切符を買って

あの別れの季節は夏を秋に変えて

あのバスが曲がり降りた雪道が窓に

曇らせた吐息を待ち波が岸に戻す


僕の現実が僕を冷めやかに揺り起こす


突然の雨音は
終わる


あの線路の向こうまで切符を買って





 by   mito-rino  2011 / 09/ 16 /