霧笛のように聞こえて来る

真夜中の靴音のように

近づいて来る

ドアの前で立ち止まる

寝返りするシーツのように

気配を消しなよ


ねえ顔を見せてよ


こんなに大切なのに君を押しのけて

こんなに切ない想い君を追い越して

一息で

僕を真っ二つにするために

僕をぶっ潰すために訪れる


欲望











 by   mito-rino  2011 / 04/ 09/