間に合わせたかった
分かち互いたかった

遠くで重なり合った
どこかですれ違った

触れていたいと願った
いつか答えは私になる

夢など追わなくなった
何もかも怖くなくなった

入ってもいいと応えた
そして秩序が君になる

見えなくなるグラスをかけた
明らかな光が邪魔しないように

声を交わさなくなった
いつしかまたすれ違った

別の夢に尾けられ始めた
全てが奴の心に纏われる

自分に向かわされるために
自分と付き合わせるために

目的が果たされたことを知った
愛情の欠けらが蒸発して言った

冷たくも温かい涙が止まらなくなった


二度と剥がれない仮面を着けた

時計の砂の山が崩れ払われる

その手の持ち主だったものは

私だけのもの

悲しみ

ずっとずっと

この時の遅れを待っていただけの







 by   mito-rino  2011 / 03/ 18/