◆「終わりで始まりの4日間」
◆Zach Braff〜ザック・ブラフについて

きたーーーーっ!

ストライク・ゾーンど真ん中のBoyを発見!

誰かと、誰かに似ている、と、記憶を元に分析した結果、

・ヴァル・キルマー →口元と唇の形

・キアヌ・リーヴス →首の動かし方



・徳井義実 →骨格と輪郭か

名と顔を連ねてみ、ともあれ、
彼らを足しても割れない、決して、としか表現できない。

無表情で無精髭であれば別なのだが、
台詞を拾い語り口に表情が加わると、とたんに、
いまだそこここに幼さが漂うようなキュートな甘さ、
抑えこんだ情熱を秘め込めているデリカシックさ、
クールだが実は感情豊かな底根の品の良さ、、、

まいってしまったのである。

その奥深い魅力が染みだす余韻に浸っているうち、
作品について調べてみたら、
なんと、脚本のみならず、
彼自身が「監督」だというじゃないか。

台詞(言葉)と行間とに散りばめられた原石のような精神。
ときに、ユーモアを越えた可笑しさを混じらせ、
過酷で冷淡な現実という有り様への繊細なその切り口は、
愛着に引きつけられる者同士が、ありのままを受け入れ合うことで織りなされるための、
子どもとしての大人へのウォームアップゾーンで生きている事実の表明であり、
子どもから大人へのジェネレーション・メッセージだとも言え、
友情と恋愛の、友情から愛情へのリンクモードへのジャストスイッチパンチなのである。

単なるラブストーリーでは決してない。
単なるファミリーシュリンクものでもない。
青春もの、そうなのかもしれない。

学生時代に書きためたものを、数年かけて脚本に起こしたのだそうである。

魅了されるのは、
彼自身が役(ターン)自身である証にもあり、
表情も台詞回しにも仕草の連なりにしろ、
彼が彼自身に言い聞かせてきた塊りを彼以外に発信するため、
その純粋なる目的が、生々しくまた明確に息づいているからなのではないのか。

ひと通り観終わったあと、
もう一度、観たくなる。
もう一度、観ればなお、
彼の表現ひとつひとつにきちんとした意味がモチーフ化され、
それが、全体に生き渡るテーマの柱のひとつひとつとして配置され、
こじんまりとしたサイズだが懐の広く暖かなHomeとして築かれているのが、分かる。

Home。

素晴らしいテーマだ。

「何から始める?」

Here I go again



IMDbへのリンクは、コチラ こちら を、そうぞ








 by   metoeruri  2012 / 03/ 14/